過去の演奏会
2019年 11月4日(月・祝)に、2回目となるリサイタルを開催いたします!
3年前、1回目のリサイタルでは、ラストをフランスの作曲家サンサーンスのソナタで締めました。そのフランスのエスプリを受け継ぎ、今回は、フランスの古典の代表的作曲家、ルクレール(1697~1764)のヴァイオリンソナタにて、皆様にご挨拶したく思います。
2曲目は、私のライフワークとしております、モーツアルト。今回は2楽章で構成されております、KV301ト長調のソナタを演奏いたします。
澄み切った晴れ空を思わせる、1楽章、個人的には、秋の落ち葉を踏みながら歩くような、メランコリックな雰囲気がある2楽章がとても好きです。
3曲目は、今回のおススメ、キュイの万華鏡です。
この曲は本来24曲の小さな小品から成る曲で、特に9番目、
”オリエンタル”は、アンコールピースとして知られています。
今回は。この中から、”Moment Intime"(親密な時)、
”Bercease"(子守歌)、”Intermezzo"(間奏曲)、”Orientale"
(オリエンタル)、”Arioso”(アリア風に)、”Danse rustique"
(ロシアの踊り)、最後に”Allegro Scherzoso"を演奏します。
小さなお菓子が、可愛い箱に詰まっているような、かわいらしい小品です。
4曲目は、ヴィエニャフスキー作曲の、華麗なるポロネーズ第一番。
この曲は、ヴァイオリンらしい、沢山の技巧が詰まっている、華やかな曲です。1部の締めくくりに相応しい、煌びやかな作品をお届けします。
2部の最初は、皆様おなじみ、リムスキーコルサコフ作曲、”シェヘラザード”より、偉大なヴァイオリニストのクライスラーが編曲しました、”アラビアの歌”を演奏します。
異国情緒溢れるこの曲、美しく賢いシェヘラザードの、千夜一夜物語を、思いを込めて演奏いたします。
このリサイタルのラストは、ロシアの偉大な作曲家、プロコフィエフ作曲、ヴァイオリンソナタ第2番です。
戦争の影響で、自分の母国、ロシアを離れざるをえなかったプロコフィエフ。アメリカ、フランスと亡命することになっても、けして自分のルーツを忘れることなく、それでいて、亡命先である、フランスの色彩感、アメリカのジャジーなリズムをうまく取り入れた、プロコフィエフらしい、物語にあふれた作品です。
秋のひと時、是非会場でお会いしましょう!!!
2回目となるリサイタルは、フランスの作曲家を中心に構成しました。
初めて1人で行った国、フランス。降り立った時の空の青さは、今でも忘れられません。
この空の下で、作曲家は美しいを書いたのだな。。。としみじみ感じ、お客様にとって、過ぎ去った美しきと現代の橋渡しでいられる演奏家でいられるよう願ったリサイタルでした。
・フランセ:ソナチネ
・モーツァルト:ヴァイオリンソナタ 第34 番 変ロ長調 K.378 (317b)
・シマノフスキー:3つのパガニーニによる奇想曲 第24 番
・コレッリ:ラ・フォリア
・サンサーンス:ヴァイオリンソナタ 第1番
初めて、定期演奏会にソリストとして招かれたのは、ウクライナ、チェルニーゴフにて。ウクライナ国家芸術家である、ニコライ・スーカッチ氏指揮、チェルニーゴフオーケストラ共演で演奏しました。
この演奏会があったのは、真冬の2月!この年は特に極寒で、見渡す限り、雪、そして雪でした。
滞在の後半には日差しが出てきたのですが、その雪が朗々と溶け出す景色に、ロシアの作曲家たちの音楽の豊かさ、雄大さを肌で感じた、思い出深い演奏会でした。
・バルトーク ラプソディー 1番
第1回目となるコンサートは、イギリス留学から帰ってすぐのことでした。
当時習っていた恩師、ラドゥ・ブリダール先生が、ルーマニア人だったこともあり、先生のルーツと同じエネスコの曲を演奏出来たことは、とても素敵な経験でした。
それぞれの国の伝統、誇り、口伝えで代々伝わってきた民謡を題材に書かれた、中欧の曲でプログラムを構成しました。
・ヤナーチェク ヴァイオリンソナタ
・ラヴェル 水の戯れ(ピアノ・松尾久美さん)
・ラヴェル メフィストワルツ(ピアノ・松尾久美さん)
・バルトーク ラプソディー 1番
・エネスコ 幼き日の印象
・ラヴェル ツィガーヌ